第45回吉川英治文化賞を受賞した斎藤晶さんの牧場

旭川の斎藤晶さんが、「第45回吉川英治文化賞」を受賞したというニュースをラジオで聞きました。

旭川やその近郊の飲食店で、「斉藤牧場の牛乳」とか「斉藤牧場のソフトクリーム」とか「斉藤牧場の牛乳でつくった××」というのを見かけますが、その斎藤さんです。
吉川英治文化賞
斎藤 晶  氏
山地牧場で自然に順応した「蹄耕法」による飼育方法を確立し、大地に根ざした酪農を実践。また、広く市民に開放し交流の場として提供。

「蹄耕法」は、酪農用の牧場を作る方法の1つです。

日本で牧場を作る場合、多くは樹木を伐採後、切り株と根を引き抜いて土地を造成し、客土をしてから草の種を蒔き、草地を作ります。

「蹄耕法」では樹木を伐採しますが、切り株を引き抜かず、樹木も3割残します。客土はしません。
牧草の種を蒔いた後で牛を放すと、牛は生え始めのやわらかい笹や野草を食べながら、奥に進みます。牛が歩いて踏むことにより、種は土の中に埋まり、また糞尿は肥料になります。
山に牛を放牧し始めて3年たつころ、山は見事な牧草地になります。

実は畜産学科出身です。もちろん「蹄耕法」についても勉強しました。すばらしい方法だと思いました。
でも、昨日に続いて不勉強の告白になりますが、斎藤さんの名前や旭川にその牧場があることを全く知りませんでした。寝ていただけかもしれません。

社会人になって旭川に引っ越してきてから、何がきっかけか忘れましたが、あるとき自分の頭の中で「蹄耕法」と「斎藤牧場」が結びつきました。
こんな近くに「蹄耕法」の元祖の牧場があるとは、「!!!」という感じでした。

市民に開放されているのは知りませんでした。
雪が融けたら是非行ってみたいです。

斉藤牧場
http://www.saitou-bokujo.org/index.html