一国二制度

香港もマカオも中国の特別行政区。
旅行者の自分が「一国二制度」を実感したのは、出入国(出入境)手続きでした。

まず、千歳空港で出国手続き。香港で入国手続き。ここまではよくある海外旅行。

滞在中、MTR東鉄線に乗って、中国の深圳に行きました。

目的は、思い出の地深圳に行くことと、境界を体験することです。

深圳ではその昔、北京からKLに行く飛行機の乗り継ぎで間違ってゲートの外に出てしまい、裏から入れてもらったことがありました。言葉は通じないながらも周りの人は困っていることを理解してくれて、そうこうしている内に係の人が見つけてくれて事無きを得ました。

香港の羅湖駅で降りて、出境手続きを行い、パスポートにスタンプを押してもらった後、今度は深圳での入境手続き。
歩いて深圳側の罗湖駅を出ました。
「羅湖」は繁体字、「罗湖」は簡体字です。

境を渡って違いを感じたのは、漢字が異なること。
同じ駅名でも表記が異なります。

もう1つ違ったのは、深圳に入ったら、怪しい物売り(恐らく偽ブランド製品)が何人も近づいてきたことです。香港では全く会いませんでした。

1時間ほど滞在して、香港に戻る際に再び出入境手続きがありました。

翌日はマカオに行きました。
その際も行き、帰りとも出入境手続きがありました。

出入境の都度、カードに必要事項を記入して、審査の列に並び、パスポートにスタンプを押してもらいます。

地元住民は、もう少し手続きが簡便なようですが、手続きがあることには変わりありません。

島国日本に暮らしていると、国境を意識する機会は少ないと思いますが、北海道にいると「北方領土」という言葉を頻繁に耳にするし、道東まで行けば実際に島が見えるので少し事情が異なります。

もし返還が実現したら、やはり一国二制度が現実的なところなのでしょうか。