センチメンタルジャーニー

先月東京に行ったとき、ふと思って、卒業後最初に勤めた会社を見に行きました。

住所で言えば台東区。
京浜東北線の御徒町駅、秋葉原駅、総武線浅草橋駅の中間点にあります。
住宅、町工場、商店が密集している場所で、道幅狭く、となりの建物同士はくっついているのではというくらい接近しています。北海道ではなかなか見ない光景です。

近くに商店街がいくつかあります。
基本は弁当持参していましたが、ご飯だけ家から持って来て、惣菜屋さんでおかずを買ったり(自分で好きなだけ取って、パックにつめて会計なのですが、数えたり重さ量ったりするわけではなく見た目で値付け。安かったです。)、おでん種屋さんの店先でおでんを買ったりして、おかずにすることもありました。
おかず横丁では、たまに大学芋を買って帰ったりしました。作りたては外の飴がパリパリして、1日たつと染みこんでしっとりして、どちらもおいしかったです。ちょっと高いので、「自分にご褒美」でした。

この会社をやめてから、会社を見てみたいと思ったことはこれまで一度もなかったのですが、今回なぜか見たくなったのは歳のせいでしょうか、原点回帰だからでしょうか。

会社自体は、今も昔も2chあたりで悪名高いようです。
自分の場合はたまたま運がよかったのか、良いプロジェクト、上司、先輩、同僚、仕事に恵まれました。自分の仕事のベースになるものは、この会社で習得しました。
ただ、先を考えてやめたのは事実です。
「会社に人生を預ける」という気持ちを全く起こさせない会社だったので、仕事を含めた自分のこの先について、常に考える習慣がついたのはよかったように思います。あとは、ボーナスを当てにした家計にしないというのも。

今回は、秋葉原までJRで来て、会社まわりをぐるっと回って、仲御徒町駅から地下鉄に乗りました。
その昔、天気がよいときは、上野から歩いて通っていたこともあります。上野駅から御徒町方面の道沿いには韓国料理店が多く、そこでよくキムチを買っていました。

今の家の周りは自然がいっぱい、視界は開けています。そんな景色が好きで住んでいるわけですが、たまにはごちゃごちゃしたところに来るのも面白いものです。

吉野家でお昼食べたり、締め切り間際の切羽詰った頃、じゃんけんで負けた人がまとめて夜食の弁当を買い出しにいったり、深夜、家の近くでラーメン食べて帰ったりと、今とは全く違う生活、いい思い出です。