スズメと筋肉痛

10月27日の話。

家にいると、どこからともなくカサカサという音。

どうやら、煙突の中に鳥が落ちた模様。
ストーブの前でひかかっているようなので、煙突の一部を外して救出を試みました。

ストーブに上がり、煙突の伸縮部分を抱えるようにして持ち、渾身の力を込めて動かしたものの、予想通り固さ。少しずつしか上がらないので、ちょっと休んでは再びトライを繰り返すこと15分。汗が出てきました。

何でストーブまで落ちてこないのかな~と、ダンパーを閉じてストーブの扉を開けてみましたが、落ちてくる気配なし。

扉を閉じて、作業を再開しました。
煙突は大分短くなりましたが、外すにはまだ少し長い状態。煙突をのぞくと、鳥らしきものが見えるようになりました。

しばらくして、ストーブにドサッと何かが落ちる音。
ストーブの窓の向こうにいるのはスズメでした。もっと大きい鳥かと思っていたのに。

次はスズメを外に出す番です。

ストーブから出てきたスズメは、そのまま天井近くまで飛び上がり、はめ込み窓に激突。跳ね飛ばされて、やや放心状態です。

はめ込み窓に向かって飛んでは、跳ね返されるの繰り返し。

かといって、こちらが手を出すとパニックになって余計に窓にアタックしそうなので、窓を開け、玄関の扉も開け放してしばらく無視することに。音がしなくなったので、やっと出て行ったと思ったら、1時間くらいたってから、まだいることが判明しました。

その後、ベランダのある部屋に飛んで行ったので、そこに閉じ込めました。

ここも開く窓は1つ。ベランダにおびき寄せるのに、部屋の中に米をまいてみましたが効果なし。

出て行く気配が全くないので、追い立てることにしました。

ここでもスズメは、はめ込み窓に向かって飛んで来ました。

こちらは、窓際でカーテンを持って振り回し、スズメがはめ込み窓に近寄るのを阻止。スズメは旋回して元の場所に戻りました。

何度か繰り返すうち、スズメがカーテンにつかまったので、ベランダの扉からスズメごとカーテンを外に出すと、やっと外に飛んで行きました。

煙突を動かすのに、普段使わない部分の筋肉を急激に使ったせいか、2日経った今もひどい筋肉痛。

ことの始終を帰宅した家族に話したら、スズメが落ちてこなかったのはダンパーが閉まっていたからではという指摘。確かにそうかも。

そして、後日、ストーブから鳥を外に出す時は、扉の部分に大きなビニールをあてて、ビニールの中に鳥を誘導し、それを外で放すとよいということを知りました。

筋肉痛と引き換えに、2つのことを学んだ気分。多分忘れない。

なんと、前回初めてスズメがストーブに落ちてきたのも、10月27日でした(2013年)。