び・ふらねっとショッピングサイトオープンにあたり


守秘義務の関係で公表できない仕事がほとんどの中、1年に1回有るか無いかの仕事に関連したお話を少し。

12月20日、美瑛・富良野を拠点にオリジナルの農作業着をデザイン、制作、販売しているグループ び・ふらねっと様 のショッピングサイトがオープンしました。

び・ふらねっと
http://bifura.net/

地域のご縁でお声がけいただきまして、新規オープンに携わることができました。

メンバー全員が高度な洋裁技術を持っています。
グループで活動を始める前から、市販の農作業着を使いやすいように工夫してお直ししたり、生地を選んで新しく作ったりと、それぞれ創意工夫して、よりよい農作業着を追及していました。

一口に「農作業着」と言っても、作っている作物の種類、作業内容(例えば草取りなのか収穫なのか)によって農作業着に求める機能(防水性、通気性、脱ぎ着し易さなど)が異なります。
これまで制作した農作業着の、工夫のポイントからほんの一例をご紹介。

  • 撥水加工の生地の使用を最低限におさえ、通気性の良い素材で作られた作業着上下。
  • 長靴を履いたまま脱ぎ着できるパンツ。
  • 膝をつく仕事が楽に行えるようにパッドの入ったサロペット 。
  • 携帯ラジオや携帯電話を入れるポケットの位置や大きさ、取りやすいけれど落ちない工夫。

そして、代表の井川さんの
「都会のオフィスレディが毎日着ていく服をクローゼットから楽しく悩みながら選別するように、農業女性も毎日楽しく悩みながら作業着を選び、畑に出る!」これを当たり前の感覚、感性にしたい
という思いに込められた、「かわいい、おしゃれ」という見た目のよさも重要です。
自分の好きなものを身に着けていると、それだけで気持ちがアップすることはありますもんね。

洋服なら、サイズ、デザイン、予算、機能など、複数の条件を元に、数ある商品の中から最適なものを選択することができますが、農作業着はまだまだその段階まで到達していないという現状があります。

しかし、「同業他社」ということでおしゃれな農作業着を取り扱っている会社、団体、個人を調べる中、現状を変えたいと思っている人たち、そして、実際動いている人たちがいることを知りました。
その中からいくつかご紹介。

A-rue オリジナルデザインの手編みの帽子とロハスファッション
カテゴリ「農・LOHAS Fashion」の商品です。アームカバーの色・柄が好みです。ネットショップのほか、イベントに参加しているようです。

楽農ファッション推進協議会 「野良コレ」
http://ameblo.jp/noracolle/ (ブログ)
若者向けファッションがかわいいです。常設店、ネットショップはありませんが、関西方面でイベントによく参加しているようです。

WATOGAのオーダーメード農作業着
北秋田WATOGA協同組合が運営しています。そのまま買い物に行ける作業服を目指しているようです。オーバーオールが中心。

EDWIN×藤田志穂[ノギャル プロジェクト]第2弾!
マスコミにかなり採り上げられたので、知っている人も多いのでは。自分が着たいかどうかは別として、かわいい!

プロノSun3san
札幌近郊と道内のいくつかの市町に店舗があり、旭川のお店に行ったことがあります。リーズナブルで、ぱっと目をひくかわいさを持ち、機能的な商品がそろっています。

ここに挙げただけでも、特徴は三者三様。
その中から、自分に合ったものを選択できるよう「アグリファッション」「農ファッション」が成熟して、び・ふらねっとも選択肢の1つとして、多くの人に選んでいただければ、携わった者としても嬉しい限りです。

び・ふらねっとでは、セミオーダー、フルオーダーもできます。
完成品としては女性用しか取り扱っていませんが、フルオーダーメイドでは男性用も受け付けています。男性用の制作実績もあります。

自分も家庭菜園と庭いじりをするので、農作業をするときに何を着るのかということは興味がありますが、汚れても良い手持ちの服から、機能面で合うものを選んで着ている状態でした。

だいたいこれを着ています。

上:ネパールで買った上着(綿100%で適度なゆとりがあるので、暑い日に日焼け対策で着ても快適です。)
下:リーバイスジーンズ(学生時代のジーンズでやや大きめ。適度にゆとりがあるので、後ろポケットにスマートフォンを入れてかがんでも大丈夫なのがポイント。)

寒いときは、中学時代ソフトボール部で着ていたジャンパーを、雨の日は、20年前に買ったゴアテックスのカッパを着用します。
おしゃれとは言いがたいですね。

来シーズンはどうしようかな。